今月17日広告代理店大手Omnicom傘下のブランドコンサルティング企業であるInterbrandが「Best Global Brands 2019」を発表しました。
こちらのランキングはグローバルに事業を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキングしたものとなっています。
初めてのレポートは2000年からやっていて今回は20回目のレポートとなりますが、今年はどのような順位になったのでしょうか。早速みていきましょう。
まずはインターブランドのランキングの評価基準を確認しましょう。評価対象として、以下の基準を満たす企業・商品を抽出して評価を行なったようです。
• 主要基盤地域 (Home Region) 以外での売上高比率が30%以上であること
• 北米・欧州・アジア地域で相応のプレゼンスがあり、新興国も幅広くカバーしていること
• ブランドの財務的評価を実施するために必要な各種財務情報が公表されていること
• 資本コストを織り込んだ経済的利益 (Economic Profit) が長期的にポジティブであること
• 主要基盤地域のみならず、世界の主要な国々で、一般に広く認知されていること
• ブランドが顧客の購買行動に影響を与えていること
評価手法は財務力、ブランドが購買意思決定に与える影響力、ブランドによる将来収益の確かさという点からみられたものになっていて、ブランドの価値を分析・評価しています。
こちらの手法はブランドの金銭的価値測定のための世界機銃として国際標準化機構から認定を受けているそうです。
こちらは誰しもが知っている飲料メーカーのコカコーラが5位にランクインしました。最近ではエナジードリンクを出していたり、世界でも有名なアパレルブランドDIESELとコラボした製品を出していたりと様々な戦略をとっていますね。
前年も5位ですが、前年比はマイナス4%と少し下がってしまっていますね。
今年の企業価値は633億6千5百万米ドルとなっています。
OSだけでなくソフトウェアでも多大なシェアを誇っているマイクロソフト社です。昨年と同じ4位ですが、前年比17%となっていてまだまだ成長を遂げいていることが分かりますね。
MicrosoftのコンピューターであるSurfaceも人気があるのもでかいですね。スマートフォンの販売も始めるということで今後もさらに成長していくでしょう。
企業価値は1088億47百万米ドルとなっています。
通販サイトとしては最大手のAmazonが第3位にランクインしました。今では買い物がすべてこのサイトで完結してしまうほどの便利さで、世界的には他のECを寄せ付けないほどの影響力を持っていますね。
昨年と同じ3位ですが、こちらはなんと前年比24%と大きく成長していることが伺えます。
企業価値は1252億6千3百万米ドルとなっています。
ネットでは頂点と言えるほどのサービスを提供しているGoogle社がランクインしました。検索機能だけでなく、マップや翻訳まで使える性能をただで提供しています。
最近ではハードウェアの開発もしていてGoogle製のスマートフォンも発売されています。
今では若者たちに大人気の動画共有サイトのYoutubeを2006年に買収していて、そちらからの収入もさぞ大きいことでしょう。
前年同様の2位ですが、前年比は8%となっていて企業価値は1677億13百万米ドルとなっています。
今ではほとんどの人が持っている製品のブランドのAppleが前年と同じく1位に輝きました。iPhoneをはじとするiPadやMacと言った電子端末は今ではかなり世間に浸透しているのがよく分かります。
前会長のスティーブ・ジョブズ氏はカリスマ性が高いと言われていて彼が主役の映画が公開されてことでも話題になりました。スティーブ・ジョブズ氏がいなくなってしまい、Appleの価値が下がってしまうのでは?という心配もあったそうですが杞憂でしたね。
企業価値は2342億41百万米ドルとなっていて、2位ともかなりの差をつけた額となっています。
ブランド価値ランキング2019のTOP5の紹介はいかがだったでしょうか。驚くことに1位から5位までは前年と同じ順位でした。やはり、世界的に価値の高いブランド力は一朝一夕では抜かすことができないのでしょう。
日本の企業としては自動車メーカーのトヨタが第7位につけており自動車メーカーの中では第一位となっています。日本車は評判がいいというのもこういったブランド力からもきているのでしょう。
今後はこの不動のTOP5に食い込んでくる新しいブランドは出てくるのでしょうか?時代の変化と共に新しい世界的に価値の高いブランドが出てくるのが楽しみです。