コロナウイルス感染者減 東京アラート解除で休業要請もステップ3へ

新型コロナウイルスの国内感染者は10日、新たに38人が確認され、累計感染者数は1万7364人になりました。また、大阪府と福岡県で死者が1人ずつ確認され、計925人になりました。

北海道では5人が新たに確認され、名古屋市で感染が判明した10歳未満の男児は、7日にパキスタンから家族と帰国し、成田空港の検疫での検査では陰性だったが、再検査で陽性と判定されています。

大阪府の新規感染者は3日連続でゼロとなった。神奈川県も新たな感染者は確認されていません。

また、東京の感染者数は18人となっており4日連続で20人を下回っています。この18人の感染者のうち、8人は感染経路が不明で、全体のうち7人が20代となっています。

東京都は2日から感染拡大への警戒を呼びかける「東京アラート」を出していましたが、11日本日このアラートを解除するか検討する様です。

東京アラートとは?

東京アラートとは?
今月2日から東京都が出していた「東京アラート」とは都内の感染状況を都民に知らせ、警戒を呼びかけるものの事です。このアラートというのは英語で「警報」という意味を持ち、PC用語では警告や注意を促すメッセージの意味合いを持っています。

東京アラートが発動したからといって何かが変わるという訳ではなく、「警戒してください」という東京都からのメッセージの事です。休業要請などの意味合いなど拘束力を持っていない。あくまで呼びかけという認識で大丈夫です。

東京都は「医療提供体制などは十分な状況だが、感染者数の増加を踏まえ、警戒を呼びかける」と東京アラートについて説明しています。

この東京アラートが発動したことによって、通常は七色に光る「レインボーブリッジ」と「東京都庁」が赤く光って知らせる様になっています。

東京アラート発令の基準とは?

この東京アラートは今の時期だからといってただ発令されている訳ではなく、コロナウイルスの感染状況によって発令するという基準があります。

その基準とは以下の7項目から検討されています。

  1. 新規陽性者数
  2. 新規陽性者における接触不明率
  3. 週単位の陽性者増加比
  4. 重症患者数
  5. 入院患者数
  6. PCR検査の陽性者数
  7. 受診相談窓口における相談件数

新規陽性者数が20人より多く、新規陽性者における接触不明率が50%より多く、週単位の陽性者数の増加が確認されている間は東京アラートが発令されていると考えられています。

具体的な東京都が示している数値は以下のサイトより確認する事ができます。

東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト

東京アラート解除でロードマップのステップ3へ

東京アラート解除でロードマップのステップ3へ
東京都が東京アラートを出してから、初めて4日連続で東京都内の感染者数が20人を下回りました。これにより、都が設定したコロナウイルスの感染状況を示す指標のうち2つがアラート解除の目安の数値を下回りました。

この1週間の感染状況は以前と比べ比較的落ち着いているなどとしして、都は11日の感染状況が急激に悪化しないのであれば、専門家の意見も踏まえて今月2日から出していて「東京アラート」を解除する方針です。

また、東京都は12日午前0時に4段階に分けている施設別休止要請の緩和ステップも現在の「ステップ2」から「ステップ3」へ進める方針を固めています。

休止要請がステップ3へ移行する事で営業できる施設とは?

東京都の休業要請緩和のロードマップでは4段階に分かれており、現在はステップ2の段階です。

6月1日からはステップ2に移行したのですが、翌2日には東京都で34人の感染が確認されたという事で東京アラートが発動されたという流れになっています。

ステップ1では、博物館・運動施設・学校を一部解除し、飲食店は現在夜8時までの営業を夜10時まで認め、酒類の提供も現在は夜7時までとしています。

現在のステップ2では学習塾、映画館、展示場、飲食店の午後10時までの営業、100人まで参加のイベントが認められています。

そしてもしステップ3へと移行する事ができたら、遊園地、ネットカフェ、パチンコ店の営業再開、飲食店は午前0時までの営業、イベントは1000人規模の開催ができる様になります。

しかし、ステップ3の段階ではスナック、キャバレーやスポーツジムなどの施設は再開できないので注意が必要です。

まとめ

まとめ
世界中で起こっているコロナウイルスの危機ですが日本では感染者の拡大を抑え込むことができています。今後、様々な施設が営業を再開すると思いますが油断せず自分が菌を持っているかもしれないという事を踏まえ行動する様にしましょう。

現在は電車通勤をしているサラリーマンが増え、今後第2波が訪れない様に日頃から手洗い、うがい、アルコール消毒を心がけることを継続しましょう。いつかウイルスによる危機が終息した際に元気な状態で、できなかった事を存分に楽しめる様に務め、感染の予防対策をしてください。