同期は次長課長!?元吉本出身のベンチャー社長に注目

なんと以前まで、最近色々とメディアの話題に上がっている吉本興業出身という異名の経歴を持つベンチャー社長が存在します。
企業名は「SOUSEI株式会社」、社長は「乃村一政氏」という。

何かお笑いに関係しているベンチャー企業かと思ったが、カテゴリは全く関係のない今流行りの「住宅IT系企業」だ。いわゆる「スマートホーム」などのIOTを取り入れた住宅ビジネス企業となる。

まずは企業概要

企業詳細

事業内容
・新築注文建築事業・中古リノベーション再販事業・エクステリア事業・介護リフォーム事業
設立
平成22年7月20日
資本金
1,000万円
従業員数
14名(内 非正規2名)
実績
7期目 年商13億5,200万円(平成29年6月期)
顧問
伊藤 智明(MBA)神戸大学大学院経営学研究科

現在はまだ社員数14名となっているものの、住宅や国家資格を持った社員体制が整っているので、ただの元お笑い芸人が立ち上げたベンチャーとはわけが違う。更に年商13億越えとなっているのも、1人1人のスキルが高く、同社のビジョンを最大限に伝えるマーケティングもできていることからの数字だろう。

元マネーフォワードの取締役も参加

クラウド会計で有名なマネーフォワードの元取締役「浅野千尋氏」もこのビジネスモデルに惹かれて現在は社外取締役に就任しています。マネーフォワードと言えば、資産管理から家計管理システムができることでユーザー数は現在750マ万人をも突破する国内で有数のクラウド会計システムです。iPhone、スマートフォンアプリも提供され、個人での利用者もかなり多い。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000028082.html

このプレスリリース記事を見ていても、信用度が高く、ビジョンに魅力がある社長・スタッフが揃っているんだということがよくわかります。

何故お笑いの世界からベンチャーの世界へ?

ビジネスの世界へ身を転じたきっかけは、妻の「笑えなくなった」という1言だった。当時は生活が苦しく、19歳で結婚をそた乃村一政さんもその一言で芸人をやめる決心をしたという。1つのことを長く続けていくのも素晴らしいことだが、キッパリと諦めて自分が更に輝ける場所を見つけ出すことができるのも男らしい。

現在はお子さんが8人、総勢家族10人を支える一家の立派な大黒柱になっている。頑張って苦労を乗り越えた結果がしっかりと感じ取れる。

きっかけはなんとiPhoneだった

なんと企業する前にiPhoneに出会ったことが重要だったともコメントしている。
iPhoneを初めて手に取った時に感動して涙がでたとも言っている程に、テクノロジーの重要さをただの機会ではなく受け止めていたのだろう。

パソコンやiPhoneを手に取ってベンチャービジネスを始めた著名人は少なくない。堀江貴文ことホリエモンやサイバーエージェントの藤田晋社長、海外ではFacebookのマークザッカーバーグやAmazonのジェフべゾスなども、テクノロジーの未来を見据えていた。今上げた著名人達も、ハングリー精神から成功している事例が多い。及村氏も同じ境遇だろう。

そんな感動したiPhoneを住宅に入れることができれば。と思ったのが今回の事業のきっかけになったとも言っている。

Appleの元上級副社長との出会い

当時、住宅でそんな発想をしている優良企業は国内になかったらしく、優秀なIT企業が集まるアメリカのシリコンバレーに、同じビジョンを持つ企業を見つける。ただ、英語を話せなかった及村氏はGoogle翻訳を使い、その企業へメールしたという。

そしてそこで出会ったのが、当時元Apple本社の上級副社長をしていた「トニー・ファデル」という人物だ。
更に、大好きなiPhoneを作った生みの親スティーブ・ジョブスから影響を受けてiPadを開発した超優秀な人物でもある。ただ、話すことはできたのはいいがトニー・ファデル本人は全く日本市場に興味がなく、日本は難しいと及村氏に伝えた。

そこで諦めるのではなく、逆にチャンスだと感じ、国内市場を勝ち取ることができる!と思えたのが同社を成功に導いたのだろう。
ここでもハングリー精神がベンチャーを導く。

日本人特有の固定観念を持たないからこその成功

ITと住宅、この2つを最初からかけ離れたものだという固定観念を持たなかったからこその成功。
何事も柔軟に、そしてハングリー精神は持ち続けテクノロジーを一般家庭へ届ける。そんな魅力溢れる考えをカタチにできる人はそう多くない。

どんな職業でも「家族」を第一に考えることができる人間は強い。守るものがあるからこそ、仕事・ビジネスに本気で取り掛かれている部分があるのかもしれない。一度は夢を諦めたかもしれないが、人間は一生のうちに何度夢を持つことだろう。その中の1つをカタチにできた人間は、もはや成功者なのかもしれない。

及村氏の今後の活躍に期待したい!