日本ではiPhoneが人気ですが、ここ数年でHUAWEIなど中華製のスマートフォンも人気が急上昇しており、世界でも中華製のスマートフォンがシェアを広げてきています。
ここ最近、スマートフォン市場で急速に成長し、勢いを伸ばしているのがOPPOです。CMに指原莉乃さんを起用したことでも話題となりました。2019年11月のSIMスマートフォン市場の販売台数シェアは第二位を獲得しており、HUAWEIについで人気を博しています。
そして今年12月19日に都内で記者会見を開催し、2020年に予定している6つの戦略を発表しました。
そもそもOPPOとはどのような企業であるか説明します。OPPOとは大手の電子機器メーカー、歩歩高電子工業のAV部門を分社化して2003年に設立されたものです。
このようにかつてはブルーレイ再生機器、オーディオ機器を手掛けていたのですが、現在はスマートフォン事業のみを取り扱っているようです。
中国以外にも東南アジア、欧州、米国でも販売を開始しており、世界で4位のシェアを獲得しています。日本に進出したのは割と最近であり、2017年8月に「OPPO Japan」を設立しました。
そして2018年1月31日都内で記者会見を開き、2月9日から日本国内でスマートフォンの販売に乗り出すことを破票しました。
12月19日に日本で記者会見を開いたOPPOJAPANは2019年の事業の振り返りと2020年の展望を発表しました。2020年の3月に鄧宇辰社長が3月に発表した戦略のことに対して「我々は日本のお客様にコミットした六つの約束を果たした」と述べました。
この6つの戦略とは
「2019年に10倍ハイブリッドズームスマホの投入する」
「より日本に適した方法でのお客さまとのコミュニケーションをとる」
「2019年内のFelica・防水対応スマホの投入する」
「最新のRenoシリーズをリリースする」
「引き続きアフターサービスを強化」
「販路拡大とお客さまに商品に触れてもらう機会を増やす」
というものでこちらは全て実現したということですね。製品に関する三つを達成したのは知っている方もいるかもしれません。
すでに、10倍ハイブリッドズームスマートフォン、Felica,防水対応スマートフォン、最新のRenoシリーズをリリースしていており話題ともなっています。また、日本に適したコミュニケーションに関しましては元アイドルで現在はタレントとしてマルチに活躍している指原莉乃さんをCMに起用したことが挙げられます。
以前社長はインタビューにおいて日本におけるテレビの影響力について言及していました。これに関してはアジア諸外国で成功を納めていたOPPOは日本でもその力を発揮しています。
アフターサービスに関しても12月に集荷修理サービスを開始しており、本格的に日本進出を成功させたと言っても過言ではないでしょう。
2019年を振り返った後、新たにOPPOは6つの戦略をあげました。
「OPPOの技術の粋を集めた、ハイエンドモデルの発売」
「5Gスマートフォンの発売」
「防水・Felica搭載の新機種の発売」
「OPPOブランドの強化」
「さらなる販路拡大」
「アフターサービスの継続強化」
その内容は以上の6つとなっています。
この中で最も注目を浴びた戦略は「5Gスマートフォンの発売」です。OPPOは5Gが実用化している海外市場ですでに5Gに対応したモデルを販売しています。もし日本でも展開することになれば日本市場では第一人者となることに違いないでしょう。
この5Gスマートフォンに関しては「1機種だけとは申し上げていない」と述べており、複数機種の展開を示唆しています。また、発売時期に関しても「適切な時期になったら発表する」と述べており明らかにはしませんでした。
中国では11月より5Gサービスが始まっており、すでに1000万近い5Gユーザーがいるようで年内に2000万を超えるのではないかという予想もされているほど5Gスマートフォン需要は高まっています。
日本では2020年の春に5Gスタートを設定しており、韓国、アメリカ、中国などから遅れをとっています。現状日本のメーカーでは5G対応を明確にしているメーカーは存在しておらず、OPPOの独壇場になってしまう可能性があります。
OPPOはスマートフォン事業にとどまらず、スマートデバイスの開発にも注力することを発表しました。具体的には、スマートウォッチやスマートワイヤレスイヤフォンの2つにも焦点を合わせるとのことです。
OPPOは日本に進出してまだ数年しか立っていませんが、すでにシェアを多く獲得しています。日本ではiPhoneがシェアを大きく獲得していますが、世界的に人気なOPPOは今後日本でも最大のシェアを獲得するのではないかという予測もされています。
今後、5Gによってどのようなスマートフォン市場になっていくのか展開が楽しみです。