東日本電信電話(NTT東日本)、西日本電信電話(NTT西日本)、エヌ・ティ・ティ・アド(NTTアド)、NTTアーバンソリューションズ、スカパーJSAT、タイトーの6社は1月21日、共同出資を行い、eスポーツ分野の新会社「株式会社NTTe-Sports」を設立することを発表しました。
記者会見の模様はYoutubeにて配信され、1月31日が設立予定であることも発表されました。
eスポーツ分野における新会社の設立について ~ICT×eスポーツによる地域社会への貢献をめざして~
近年でよくする耳にする言葉のeスポーツ、今回もeスポーツに注力した新会社設立という訳で話題が集まっていますがこの「eスポーツ」とは何かご存知でしょうか?
eスポーツとは
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
引用:一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイト
簡単に説明するとテレビゲームを使った対戦を競技化したものがeスポーツです。日本はゲーム大国とも呼ばれていますが、そこまでeスポーツの盛り上がりは見せていません。
現在では海外が中心となって様々なジャンルの多数のゲームで様々なeスポーツ大会が開催されており、その市場規模もどんどん成長しています。
つい先日話題となったのが日本含む60か国が出場可能な世界大会「Apex Legends Global Series」が開催決定し、その賞金の総額は3億円を超えるというのです。
この他にも以前行われた「Fortnite」というゲームの大会ではンライン予選で総額100万ドル(約1億1000万円)の賞金が毎週用意され、決勝戦に進んだプレイヤーには5万ドル(約550万円)を支給。さらに優勝者(または優勝チーム)には3000万ドル(約32億円)の賞金が与えらたのです。賞金総額は1億ドル(110億円)が支給されました。
これだけ大金が動くeスポーツを本格的に日本企業が乗り出したら今後の経済に大きな影響を及ぼすことも予想されます。
今回NTTe-Sportsが設立されたのにはeスポーツ市場の急速な拡大傾向が背景にあるようです。現在、海外の市場規模は1,000億円を突破し、国内市場も2022年には約100億円に達するとも言われています。
2019年の茨城国体では文化プログラムに採用され、経済高校化や集客拡大などによる地域の活性化を期待して自治体などによるeスポーツのイベントの誘致、主催が増加してきています。
こういった中でNTT東日本が高品質で安定した通信ネットワーク、ICT(情報通信技術)を軸にNTTアドと連携し、eスポーツ施設やイベントにおけるICTソリューションの提供、や様々な事業者と連携をとってきています。
このような中でeスポーツ分野に特化した新会社を設立して連携各社の力とICTの力で次世代eスポーツのトータルソリューションの提供やコミュニティ推進、地域社会と経済活性への貢献を実現することが目的としています。
(1)会社名 株式会社NTTe-Sports
(2)本社所在地 東京都新宿区西新宿3-19-2 NTT東日本初台ビル社屋内
(3)事業内容 eスポーツ関連設備の構築・運用等
人材教育サポートや動画コンテンツ等の配信サービスの運用等
イベントソリューション等の提供
自治体等と連携した地域活性化事業
(4)資本金 3.0億円(資本準備金3.0億円)
(5)株主 NTT東日本
NTTアド
NTT西日本
NTTアーバンソリューションズ
スカパーJSAT
タイトー
(6)設立年月日 2020年1月31日(予定)
NTT東日本、NTT西日本・・・ICT技術(高速大容量のネットワーク・ローカル5G等)や局舎スペースの活用、地域密着型の営業体制等
NTTアド・・・ブランディング・広告、協賛営業・イベント企画支援等
NTTアーバンソリューションズ・・・街づくり支援・不動産アセットの活用等
スカパーJSAT・・・映像配信・コンテンツ制作、保有する通信衛星を活用した海外配信、メディア連携等
タイトー・・・大規模大会の企画・運営、街の活性化のためのエンタメコンテンツの提供、施設管理・運営等
世界的に盛り上がりを見せているeスポーツ業界ですが、日本にもスポンサーがいるプロゲーマーやゲームの配信でお金を稼ぐストリーマーと呼ばれる人たちも多くいます。
まだまだ国内規模は拡大する見込みがあるので、今後NTTe-Sportsがどのようにeスポーツ業界を盛り上げ、そしてどのように地域の活性化をしてくれるのか期待が込められます。
今後のeスポーツ業界の経済的な動きも見逃せません。