新型コロナウイルスによって企業自粛や外出自粛が囁かれる中、なんでもマスクにする風潮が巷では流行しています。
しかし、実際に「マスク」としての機能を考えられていないマスクに意味はあるのでしょうか。
今回は様々な分野でマスク化されている現状と、その効果について当サイト独自に解説していきます。
ガーゼやクロスがマスクに早変わりする、という明文で、ツイッターを始めとする様々なSNS、ネットニュースなどで取り上げられているなんでもマスク。
現在確認されているマスクだけでもガーゼ、クロス、布、ハンカチ、キッチンペーパーなど様々なものがマスクへと転用されている中、「なんでもマスク」に対する問い合わせが殺到しています。
ゴム紐の先端にあるクリップで挟めばなんでもマスクにできてしまう手軽さがマスク品薄の現状に火を放ち、話題となるツイッター各位で発言した方に制作方法などの問い合わせが入るとのことです。
志村けんさん始めとする有名人の方々が新型コロナウイルスへと感染する中、衛生環境への危機感が全国に広まっている現象の一つと言えるでしょう。
しかし、こうしたマスクが流行る中、実際にその効果があるのか?といった点で疑問が拭えません。
そもそもマスクとしての使用を考えられていないものを着用したところで、感染予防になるのでしょうか。
なんでもマスクが流行する中、医療機関をはじめとするマスクに対する医療論文が提出されました。
手作りの布マスクと医療用マスクでは比較にならないことは分かるかと思いますので、医療従事者用の布マスクと医療用マスクについてです。
感染症のリスクが高い病棟で働く医療従事者1607人を医療用マスク、布マスク、コントロール群の3つのグループに分けられて臨床実験された結果が以下の図になります。
マスク別疾患率
図の左端のCRIは臨床的に呼吸器症状が出る疾患。中央ILIはインフルエンザの疾患。右端Virusはウイルス感染であると確定診断された症例です。
Cloth masks=布マスクは、Medical mask=医療用マスクに比べて疾患率が非常に高いことがこの論文からわかります。
この結果から、布マスクはウイルス粒子を97%透過させ、また医療用マスクであっても44%透過されることがわかりました。例え医療用マスクを着用していたとしても完全な遮断にはならないということですね。
しかし、注目するべきは医療従事者用に作成された布マスクであってさえも97%の粒子が透過してしまうという結果です。一般の方が手作りした布マスクの場合、これよりも感染のリスクが高くなると考えられるでしょう。
また手作りマスクの場合、使い捨てではなく、続けて使用することが考えられます。
もし洗浄せずに使用した場合、感染リスクは何も着用しない場合よりも大きいものになります。
また洗浄するにしてもマスクの表面などを触ってしまえば手にウイルスが付着し、食事や自身の体を触る内に感染、ということもあるようです。
手作り布マスクは感染予防ではなく、感染リスクを高めてしまう危険性があることを認識しておきましょう。
手作りが不可能となると、今後外出が絶対に必要となる方はどうマスクを入手すれば良いのでしょうか。
普段マスクが置かれているコンビニに聞き込みをしたところ、マスクの入荷自体は現在もされているそうです。
ただし、入荷数に対して購入されるお客さんが多いのですぐに品切れとなるとのこと。
つまり、入荷されるタイミングでコンビニに立ち寄ると置いてあることがあるそうです。実際に聞き込みをしたお店では午前1時のタイミングで入荷するようです。他のコンビニでも大体夜の入荷で入ってくるのでは?とのことでした。
もしどうしてもマスクが必要!という状況になりましたら最寄のコンビニなどで入荷タイミングを聞いてみるといいかもしれませんね。